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Minoru Gotoh
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Difficulties with Odor Recognition Threshold Measurement Methods in T&T Olfactometry as Reported by Patients: A Survey

Kei Hosoya et al.May 20, 2024
嗅覚の機能を評価するには, 嗅覚検査は欠かせない. 基準嗅力検査では, においを感じる濃度から検知域値, どのようなにおいか表現できる濃度から認知域値を測定し, 5種類の認知域値の平均値から嗅覚障害の程度を判定する. 実際に患者がにおいを表現することにどのように感じているのか明らかになっていない. そこで, 基準嗅力検査の認知域値検査に対する患者の意見および問題点の抽出を明らかにすることを目的とした. 2022年4月~2023年3月に基準嗅力検査を実施した患者に検査全般と認知域値に関してアンケート調査を施行した. 認知域値検査では, 患者がにおいの表現に困惑した場合に, におい語表を提示した. 対象は125例で, 79.2%が検査の説明は適切としたが, においの表現が「非常に難しい」が20.2%,「やや難しい」が50.8%であった. その理由として,「知らないにおいだった」が54.4%,「何のにおいか思い出せなかった」が50.4%であった. また, 50.4%の患者がにおいの選択肢の必要があると回答した. においの表現が難しいと感じるほど認知域値と検知域値の差が増加し, 検査時間が延長した. 基準嗅力検査の認知域値検査では, 多くの患者がにおいを表現することを難しいと感じていた. におい語表の提示方法の標準化は, 精度向上と検査時間の短縮に寄与する可能性があると考えられた.