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Masaki Morii
Author with expertise in Sarcopenia: Definition, Diagnosis, and Implications
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高齢糖尿病患者における野菜ファーストの食習慣は軽度認知障害リスク低下に関連する

Satoshi Ida et al.Apr 25, 2024
目的:高齢糖尿病患者における野菜ファーストの食習慣と認知機能との関連性を検証すること.方法:対象は伊勢赤十字病院外来通院中の60歳以上の糖尿病患者とした.軽度認知障害及び認知症の評価には,自記式認知症チェックリストを使用した.対象者に野菜ファーストの食習慣に関する調査票に回答してもらい,野菜ファーストの食習慣が一日に0回,1回,2回,3回の4群に分類した.従属変数を軽度認知障害及び認知症,説明変数を野菜ファーストの食習慣(0回をreference)としたロジスティック回帰分析を用いて,野菜ファーストの食習慣の軽度認知障害及び認知症に関するオッズ比を算出した.結果:358例が本研究の解析対象となった.野菜ファーストの回数は,0回が153人(42.7%),1回が48人(13.4%),2回が46人(12.8%),3回が111人(31.1%)であった.野菜ファースト0回をreferenceとした場合の1回,2回,及び3回の軽度認知障害に関する調整後オッズ比は,それぞれ0.83(95% confidence interval(CI),0.35~1.94;P=0.680),0.81(95% CI,0.32~2.00;P=0.653),0.37(95% CI,0.17~0.81;P=0.014)であった.一方,野菜ファーストの食習慣と認知症には有意な関連性を認めなかった.結論:高齢糖尿病患者において,毎食の野菜ファーストの食習慣が軽度認知障害リスク低下と関連することが明らかとなった.
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高齢糖尿病患者に対する家族のサポート困難感は患者の高次生活機能低下と関連する

Satoshi Ida et al.Apr 25, 2024
目的:高齢糖尿病患者に対する家族のサポート困難感と患者の高次生活機能との関連性を検証すること.方法:対象は伊勢赤十字病院外来通院中の65歳以上の糖尿病患者及びその家族とした.高次生活機能の評価には,自己記入式質問紙によるTokyo Metropolitan Institute of Gerontology Index of Competence(TMIG-IC)を用いた.高齢糖尿病患者に対する家族のサポート困難感の測定には,日本語版Diabetes Caregiver Activity and Support Scale(D-CASS-J)を用いた.従属変数をTMIG-IC得点(サブスケールである手段的ADL,知的能動性,社会参加を含む),説明変数をD-CASS-J得点(D-CASS-J得点3分位の内,最も得点の高いQ1群を基準),及び調整変数とした重回帰分析を用いて,家族が感じるサポート困難感の高次生活機能に関する標準化回帰係数(β)を算出した.結果:429(男性患者254例,女性患者175例)例が本研究の解析対象となった.男性患者において,Q1群を基準とした場合,Q2及びQ3のTMIG-IC得点に関する調整後βはそれぞれ-0.039(P=0.649),-0.352(P<0.001),手段的ADL得点に関する調整後βはそれぞれ-0.064(P=0.455),-0.192(P=0.047),知的能動性得点に関する調整後βはそれぞれ-0.090(P=0.375),-0.360(P=0.002),社会的役割得点に関する調整後βはそれぞれ0.054(P=0.581),-0.261(P=0.019)であった.一方,女性患者における高次生活機能と家族のサポート困難感には関連性は見られなかった.結論:男性高齢糖尿病患者に対する家族のサポート困難感が患者の高次生活機能低下に関連することが明らかとなった.