唾液腺型腫瘍に分類される粘表皮癌は,肺においても気管・気管支腺から発生し極めて多彩な所見を呈するため診断に苦慮する場合がある.稀な亜型である明細胞亜型の肺粘表皮癌は,同じ唾液腺型腫瘍である硝子化明細胞癌と組織学的に非常に類似し両者の鑑別が問題となる.今回,我々はfluorescence in situ hybridization(FISH)検査によるMAML2遺伝子再構成の同定が診断に有用であった明細胞亜型の肺粘表皮癌を経験したため,文献的考察を加え報告する.
This paper's license is marked as closed access or non-commercial and cannot be viewed on ResearchHub. Visit the paper's external site.